人がいる。漏れがある。

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私は漏れになりたい

「聞いた?お前の元カノ、彼氏できました~って、SNSに写真載せてるらしいよ」

 

「・・・へぇぇえ。ま、よかったんじゃね?ま、もう関係ないしな。」

 

僕は友人の前で、できるだけ関心なさそうなそぶりをして、つけたばかりの煙草を灰皿に押し付けた。

 

「そっか、そうだよな。もう別れてから会ってないんだったよな。」

「うん・・・ほら、こっちもさ、今の彼女が嫌がるからさ。」

 

「でもそんな風にSNSに出すとかさ、お前への当てつけなんじゃね?とか思っちゃうんだよな。

だって、一緒に暮らしてたのにさ、彼女の知り合いだったんだよな?浮気したの。」

「うん、まあ、知り合いって言うか・・・顔見知りなのは後で知ったんだよ。

でも別れたのは他にもいろいろあってさ・・・

お互い納得してのことだったし、あいつも幸せになったらいいと思ってるよ。」

 

ほんのちょっとの会話で、僕は友人に嘘をいくつもついてしまった。

その1、本当はどうでもよくなかった。

その2、実は元カノとは時々連絡をとっていた(しかも理由をつけて自分から)

その3、別れる原因の一つの浮気相手にはとっくにふられていた

その4、別れたことにはまったく納得いってなかった

その5、元カノだけ(自分以外と)幸せになるなんてありえないと思った

別れてからなお思ったが、女ってやつは本当に切り替えが早い。

そういえば、元カノの気持ちがさっぱりわからず、

男女の違い、というセミナーで勉強したけれど、

その中に

「男は付き合った女を別々に脳内保存、女は付き合った男は上書き保存」

という項目があったけれど、本当にそんな気がする。

元カノとは一緒に住んで半年、付き合ったのは2年近くだ。

そんなに短い付き合いではないし、そのまま結婚したりするのかもな、なんて思ったりもした。

元カノは付き合っている時はさんざん「愛してる」「あなたは特別な存在」 と言っていたが、

その割には平気で男友達と夜遅くまで飲んだりしていたし、

それを咎めるのもまるで器の小さい男みたいで、当時の僕は言い出せなかった。

なので僕の浮気は、そんな彼女への当てつけとか、寂しさを埋めるとか、そんな部分が大きかった。

しかもそれがあっというまにバレてしまい、あっというまに別れることになったのだ。

そして別れると決まったとたんに、元カノは次の人生に向けての準備を着々と進めていた。

 

新しい仕事や新しい住まいをさっさと決めて、これまたあっというまに出て行った。

1ヶ月もすれば平然と僕のことも、何事もない普通の男友達のような扱いになっていた。

 

元カノのSNSは見ないほうがいい。

それはわかっていたが、時々つい覗いてしまう。

するといつもそこには元カノの満面の笑みと、充実した生活ぶりが画面にあふれていた。

 

僕といる時には、こんなに楽しそうにしていなかった気がする・・・

そう思うと胸の奥がザワザワしてきて、

大勢での飲み会や、ドライブや、キャンプに参加している写真を見ると、

下世話にもそこに映る男たちの中で、どいつが元カノと怪しいか?などと考えてしまう。

時にはしょっちゅう一緒に映っている野郎のページに行って、プロフィールをチェックしたりしていた。

こんなこと、かっこ悪くて誰にも言えない。

ある日、いきなり元カノのページが見れなくなっていた。

ブロックされた、と気づいた時には、思わず本人に電話しようかと思ったが、

そんなことをすれば、「いつも覗いてたんです」と言ってるようなものだ。

だから、ブロックに気づいたことは絶対に言ってはいけない。

僕はきっと相当に女々しい男だ。

自分でもわかっているけれど、出来心の浮気から今日にいたるまで、まるで悪い夢を見てるようだった。

あの時につい、あの子の誘いに乗らなければ今頃は・・・

そもそも、あの日に飲み会にいかなければ・・・

そんなバカげた「たられば」ばかりが浮かんだ。

もう、あいつは僕の「彼女」じゃない。「元カノ」なんだ。

 

 

それから数日後、元カノから電話がかかってきた。

僕はなぜかドキッとした。

期待と不安が混じりつつ、電話に出た。

「もしもし」

「もしもしー!私!元気ー?」

「おお、元気よ。どした?なんか用か?」

 

精一杯平静を装う。

「なんかさー、今度みんなでキャンプいこうって話が出てさ、

ほら、あのあなたの仲良かった先輩と同級生だった伊勢田さんっていたじゃん?

あの人がさー、二人でどうよって言ってきてさ、でももう別れたんですけどーって言おうと思ったらさ、

なんかもう人数に入ってるって言われてさ、んでやっぱ、いかないよねー?って思ったんだけど、いかないよねー?っていうか、あれ?今日ってあなた休みだっけ?」

「・・・相変らず話の内容があちこちに飛ぶな・・・どの部分が質問なんだよ。」

「あはは、ごめんごめん!今、自宅にいるの?」

「いるよ。休みだもん。」

「今から行っていい?」

「えっ!?」

「何?まずい?」

「いや・・・まずくないけど」

「じゃあ行くわ!ちょうど渡したいものあるんだ」

「お・・・おおぅ。わかった。いや、でもお前さ、いいの?」

「何が?」

「いや、何でもない」

僕は思わず「新しい彼氏に悪くないのか?」と言いそうになった。

危ない危ない。

そんなことを言ったら人にSNSを覗き見してもらったとか、

もう別れたのに何期待してんの馬鹿じゃないこいつ、とか絶対思われるじゃないか。

きっと何か渡したままの物を届けに来るだけだ。

それでも僕は慌てて部屋を整えたり、消臭したり、なぜか歯磨きをしたりしていた。

歯磨きとか、何を期待しているんだ?そんなわけないじゃないか。

小一時間ほどで、半年前まで一緒にいたこの部屋に元カノが現れた。

インターホンに向かって「おーい!来たよ!」と手を振る彼女の笑顔は、

SNSの笑顔同様、とても楽しそうに見えた。

 

「おひさ~!」

「おう」

「なんかさー、まいるよねー。結構みんな知らないのよね。

私たちもう一緒に住んでないのにさ。あ、ご飯食べた?」

「いや」

「昨日さ、ビーフシチュー作りすぎたから持ってきたよ。冷凍もできるよ」

 

タッパーに入ったビーフシチューは、見るからに美味そうだった。

よく作ってたよな、これ。

今は、誰のために作っている
んだろう・・・

 

「おお、ありがとうな。え?渡したいのってこれ?」

「ううん、違うの。あ、でも今度でもいいや。」

 

今度?今度があるのか?

こいつ、もしかして本当に・・・

「食べない?」

「あ・・・食べる・・・」

「でしょ!んで、じゃーん!」

「ワインって・・・飲む気かよ。まだ明るいぞ」

「飲まない?」

「・・・飲むよ」

 

完全にペースに巻き込まれている。

元カノが勝手知ったるという感じで、キッチンでさっさとシチューやらパンやら

ワインやらを器にセッティングしている。

 

何しにきたんだろう。

『お前、僕をSNSブロックして、しかも彼氏できたんだろうが!』

・・・なんて、とても言えない。

だって、やっぱり元カノの笑顔は僕にとっては最高に可愛いから。

ちゃっちゃと準備しながら、電話の内容をもう一度説明をしていた。

「あ、でもさー、あのキャンプ場行ってもいいかもよ?ちゃんとログハウスに泊まるのよ。

この前、友達とみんなで一緒に行ったんだけどさ、清潔で安全なところがあるのよ!

川が近くて!しかも安いの!んで今度はもっと人数増やしておっきい方に泊まろうって!」

 

知ってるよ・・・お前のSNSにそう書いてあったから・・・

などとはとても言えず、

「ああ、うん・・・でもアウトドア、あんまり好きじゃないし」

「だよね~!一応聞いてみたのさ」

「うん、ありがとうな」

お前が他の奴ら(男)と楽しそうにしてたキャンプ場なんかいくかよ!!

 

それから二人でシチューを食べたり、ワインを飲んだりして、

たわいもない話をした。

はじめはぎこちなくしか対応できていなかった僕も、

お酒の力もあってだんだんリラックスし、すぐに以前と変わらないほどに、楽しく会話をしていた。

元カノはやたらご機嫌になっている。

「ね、桃太郎って、実はエロいって気づいたのよ」

「なんだよそれ」  

「だって、桃だよ?あの姿は女の象徴じゃん?

 それを、おじいさんが「包丁を入れて」 子どもが生まれるんだよ?」

 「ははは、そんなこと言ってたら浦島太郎って「亀」に乗って 「海の奥」に行くのもエロく感じるじゃん」

「そうよ!あれも!ほら、スーパーマリオって、「キノコ」で大きくなって、

 「花」を取ると、火の玉を飛ばせるのよ!エロイわ!」

「昔話じゃないじゃんか」

「誰が昔話くくりって言った?」

「言ってないな」

二人で大笑いした。

 

ああ、楽しいな。

いつもこうやって、楽しくバカみたいな話していたんだよなぁ。

 

「物語を作る人は、昔からエロいってことを私は言いたいのれす」

「れす、な」

そう言って元カノのほうを向くと、思いっきり目が合った。

あれ?顔近くね?つうか、気づいたらめっちゃ隣に座ってるこいつ・・・

まさか・・・いや、そんなはずは・・・

「ね」

「ん?」

「私、変わった?」

「え・・・いや、え?何?髪切ったの?」

「切ってないよ」

「あ、そういうことじゃなくてね。ああ、えっと」

 

ここは何を言うのが正解なんだ?

 

そんなことを考えていたら、元カノが僕の顎のあたりに唇を当ててきた。

つまり、顎にキスをしてきた。

 

え、どゆこと?何?やっぱりこいつ、まだ僕のこと・・・

元カノは微笑みながら、何度か僕の顎や首に軽いキスをしてきた。

 

僕が目を合わせると、とんでもなく可愛いいたずらっぽい顔で、微笑む。

もう、ここで黙ったままの男なんていないだろう。

僕は彼女を抱きしめて、唇にキスをした。

少しずつ舌で唇を開けても、抵抗しない。

もう、これは・・・いいんだよな。

そのまま僕たちはお互いを求めあうようにやたらとあちこちを触れあった。

元カノの可愛らしく漏れる声に、確信を持った。

何度も触れたこの身体。

覚えているよ。

君が反応する場所も、言葉も、全部。

 

耳元で。

できるだけムードのある声で。

「なぁ、ベッドに行こう」と囁く。

 

もちろん元カノは・・・・

 

 

「ううん、それはいい。」

 

 

・・・・・・・・・・・・・・はい?

 

 

「私、そろそろ帰る」

 

おいおいおいおい!!ちょ、待てよ!!!

え?何?何?何がいけなかったんだ??

 

「じゃあまたね~」

そう言って、テキパキと乱れた服を直し、バッグにスマホやらを戻す元カノ。

 

僕はパニックになりながらも、なんとか元カノを引き留めようとした。

「あの、あのさ、ごめん。今の、そんなつもりじゃなくてさ。

つい、見てたら可愛くって・・・」

 

「え?別に大丈夫。私怒ってないよ」

「いや、ほんとに、会えて嬉しかったんだ。その・・・そうだ、僕に渡したいものって?」

「ああ、それね、何だったかな」

 

「え?だって、今日・・・」

「じゃ、ほんとにありがとう。今日は楽しかった!」

そう言って、颯爽と元カノは去っていった。

 

僕は何が何だかわからないまま、残ったワインを一人で飲み干した。

 

今日のはなんだったんだろう・・・

これに書いてあったりして。

「男女の違い」のシートを引っ張り出してみる。

 

そこには

「女性の言葉に意味はない」ということや、

エッチの後、

女性の言う「今日は楽しかった」は「今日のことはなかったコトに!」

という意味が含まれる、と書いてあった。

でも、なぜそうなのか?は結局はわからないんだ。

 

 

「ああもう・・・なんなんだよ!」

僕は元カノを誘い損ねたベッドで突っ伏した。

結局は今日、何もわからなかった。

元カノに新しい彼氏がいるのかも、

僕をどう思っているのかも、

渡したいものが何だったのかも、

なぜ誘ったようでかわされたのかも、

全部全部わからない。

元カノは、一緒にいる時よりも激しく僕の心臓をグリグリとえぐる存在になった。

今日のことで、僕はまた女々しくあいつを引きずってしまう。

 

チリン、とスマホが鳴る。

元カノからだった。

 

「今日はありがとう!久しぶり会えて嬉しかったよ。

やっぱり、あなたといると安心するわ。今日は時間なかったけど、今度はゆっくり飲もうね!」

 

・・・・・・なんだよ、このどうとでも取れる内容は。 


カノの本心はさっぱりわからないけれど、

ふと頭をよぎるのは、僕の浮気のこと。

そこが僕の、最大の引け目だからだ。

 

もしかしたら元カノは、

あの出来心の浮気の罰を、

僕にじっくりと時間をかけて与えているのかもしれないな。

 

 

だって、「元カノ」じゃないとできないことだから。

漏れ 退屈へのレジスタンス

遅ればせながら、昨日息子を初ベビーカーに乗せました!

3人でちょいとお出かけ
アカチャンホンポのあるショッピングモールに行って来ました
3人でショッピングモールに行くのも初めてで、前日の夜はワクワクしてなかなか眠れなかった笑。
こんな休日の過ごし方があるなんて、と思ったら幸せ過ぎて鼻血が止まらないっ
当たり前の事じゃないですよね、息子が産まれてきてくれたことに感謝です
アカチャンホンポでは、おもちゃとお洋服を買いました!
オムツ仕様の海パンが安くなってたので、来年の事を思い、90を買いました。

今年、9月にプールデビューさせたいのですが、流石に90はぶかぶかでウンチしたら漏れてきちゃうかしら?
後は、トイザらスに寄って甚平も

これもセールで90を購入。

大人な柄に惹かれました
来年、花火デートしたい!
私も浴衣着たい
でも、仕事してるし…。
次の日の事を考えると…。
保育園行かなきゃだし。
無理かな…。
でも、行きたい!
仕事休んで保育園も休ませようかしら。
昔なら、絶対こんな理由で休みなんて取らなかったけれど、今は、マジで休みとりたい!と思う(>_<)
あっという間に、7千円ぐらい飛んで行きました
私もお洋服が欲しい!
秋服全然持ってない!!
部屋着ばかりで外出できる服がない!
と思いましたが、結局自分のものは買えず
でも、家に帰ってきて息子のお洋服をコーディネートしてにまにましました

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