最新話の半分は優しさで出来ています。

・お久しぶりです。日々忙しく、なかなか日記を書けないまま今日になってしまいました。今日のうちに、どうしても書いておきたいことがあるので、色々と書いておきたいと思います。

・下の子供が最近たくさんの言葉をしゃべります。何か伝えたいことがあるのか、たくさん話しかけてくれるのですが、大半は何を言っているのかわからず、その中で『どらもん』とか『きゅうきゅうしゃ』とか『おっとー』とか『あっち』とか『ちがう』とか、わかる言葉が混ざるようになってきました。もうすぐ、普通に会話ができるようになると思います。その日が楽しみなような、ちょっともったいないような。

・下の子が覚えた言葉の中でも、上の子を『にーちぇ』と呼ぶのがとてもかわいいです。それから、なぜかとてもカエルが好きで、カエルの模様を見ると『かーえう、うーたがー』とカエルの歌を歌い出します。このカエルの歌、この子の中で大流行しています。何かというと歌い出し、外でカエルを見つけると『みて、かえう！』と嬉しそうに教えてくれます。自分の発見や喜びは、親や周囲の人にとっても大切な発見で喜びなのだと信じてくれているようで、その信頼を形成できているという事実がとても嬉しいです。

・上の子もしっかりお兄ちゃんとして行動したり、時々駄々をこねてみたりと、順調に成長を見せ、嬉しい限りです。最近はドライブヘッドというアニメがお気に入り。録画したものを何度も見て、朝方に放映される最新話の３０分前には起き出して待機する姿がとてもかわいい。本当に何度も繰り返し見ているのでこちらも伝染して、台所で家事をやるときの鼻歌は、大体このドライブヘッドのＯＰやＥＤだったりします。

・上の子は、どうやら工作がすごく好きなようで、セロテープと空箱や折り紙で、いつも何かしら作っています。なかなか全部に付き合ってあげることはできませんが、なるべくその創作意欲をそがないようにしたいな、と思います。

・子供の成長は本当に早く、ふと、まじまじと子供の姿や言動を見て、ついこの間までハイハイもできなかったのに！　と驚くことがあります。変な話なのですが、こうやって受け継がれていくものなのか、というか。あまり血筋がどうということを考えたことはないのですが、それでも、自分という存在が膨大な過去と未来の間にあることを最近よく意識します。これはきっと子供を授かったからこその認識の変化なのかもしれませんね。

・さて、日記を書かないうち、仕事に追われるうちに、もう夏が来て、今年も７月２９日が来ました。この日だけは絶対に記事を書こうと決めています。毎年言っていますが、この日はクリエイターである僕にとって、小説の賞をいただいて、自分の作品を初めて世に出したときと同じくらい、いえ、場合によってはそれ以上に意味がある日です。

・僕がシナリオとして関わったあるゲーム作品が世に出た日です。物語を書くこと、思考を形に残すことというのは、他者に何かを伝えたいという衝動にほかならないと僕は思っていて――。
その作品には多分、その時までに僕が伝えたいと思っていたことの全てを、込めることができたと信じています。
（もちろん、作品というのは多くの人が関わっているもので、その分、それぞれの人の気持ちが乗っかっているものですから、僕の関わった範囲で、という意味で、ですが）

・あれから７年が経って、形を変えて、色々な媒体で、たくさんの方に楽しんでいただけているという事実がすごく、わがことのように、嬉しかったりします。幸せな作品だと思いますし、そんな作品に関われたことが幸せです。

・今はもう１ファンの立場ではありますが、この作品がこれからもどこかの片隅で遊ばれることを（そしてできれば、面白いと思っていただけることを）祈っていたいです。

・今これを書いている時点がすでに２３時で、もうすぐ３０日になります。これは本当にただの偶然でそうなったのですが、７月３０日は僕の誕生日で、この妙な符号の一致のせいか、僕にとってはこの７月２９日と３０日が一年の節目のように感じられるようなことがあります。次の７月２９日まで、振り返ったときよく頑張ったと思えるよう、精一杯のことをしていきたいと思います。

・全ての作品において、開発に関わる際、この作品が自分の特別になればいいと思いながら作ります。今、制作に関わっている作品も、７年前のあの作品のように、何年経っても、ああこれは、自分の人生において、重要な作品だったんだと思えるよう、全力を尽くしていきたいと思います。遊んでいただけているユーザー様、共に開発に関わる皆さま、これからもお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。

・例によって、これは公開されている個人的な覚書のようなものなので、読み返しなどしないのです。本日はこれで失礼いたします。

では皆さま、よい明日を。
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