代償 うれしいを、つぎつぎと

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代償はナショナリズムを超える!?

私たち夫婦はいくつか銀行の口座をもっていますが、引っ越し後の整理の途中でそのひとつをオットがいつの間にかもっていたことを知り、返却された通帳を開いて驚愕しました。

貯蓄専用の口座のはずが、前の年の夏くらいから頻繁にお金の引き出しが繰り返されているのです。

オットは私に隠れて毎月数万円ずつを数回にわたり引き出していたのです。

十分とは言えないけど、家計をやりくりして、そう困らない額の生活費を単身赴任中のオットに渡していました。

毎週帰省するオットは、懐がさみしいときには保存のきく食料をごっそりカバンにつめて帰ったり、私の親戚からお米だけはじゅうぶんにもらってもいました。

何より、ない時はないと自ら申し出る人です。

内緒で家族のお金に手をつけるなんて…、全く予想外のことです。

いや、正確には結婚直後に貯蓄用の口座から数回引き出してはいたのですが、それは私の誕生日やクリスマスプレゼントを買うためのお金だったので、

この口座は貯蓄専用にしようと、やんわり伝えキャッシュカードを没収 預かり、以来オットが使用することは一度もなかったのです。

それがいつの間にか。。

実は、使いこみ発覚(?)の数日前に、オットから私も仕事してほしいと伝えられて、、

新しい環境に子供がなじむまで待とうと計画していたのを早め、

新しい仕事を始めた矢先のことでした。

朝は子供と一緒に家を出て職場へ、帰りは終業と同時に職場を飛び出し大急ぎで帰宅、

休むまなく食事の支度、老いたペットのお世話に追われ

子どもたちと言えば、転校したばかりの環境で突然かぎっ子に。

みんながみんな大変な思いをしていた時期です。

それでも週末には、洗濯ができていないと子供の前で声を荒げて怒り始める。

雨が続いたからと答えれば、部屋干しでもいいだろうとさらに声をあげるオット。

その頃のオットには、やさしさのかけらもなかったのです。

そんな中での使いこみ発覚!

私の怒りは相当なもんです。そりゃ人に働きにでろと言って自分は黙って家族のお金に手を出すなんて。

次の瞬間、仕事中のオットに電話し、たずねる。

「何にお金使ったん?」

なんのこと、としばらくとぼけ続けたものの逃げられないと悟ったオットは

「あれ、あの通帳ならわたしてくれたでしょう、引っ越しの前くらいに」

関係ないが、オットはこの一年ほど私の名前を呼ばなくなっていた、だから私をさす場合主語をとばす。

わたした覚えはないし、引っ越し前どころか去年の8月からおろし始めてる。

「あぁ出張費だよ、出張費のたてかえの分をこの口座からおろすってちゃんと言ったでしょ」

もちろん聞いていないし、昨年は出張費と言って直接何度も何度も私に請求し、その都度お金をわたしてきた。

明らかに言い訳がましい説明の繰り返し。

出張費って数があわへん、金額も…

「ペットフード買ってきてって頼まれてたてかえてた分だよ」

毎月2万も3万も猫一匹にかかるわけない。

らちがあかないので、ここで私は伝家の宝刀を抜く。

「女がいるのはわかってるけど、女のために家族のお金使うのやめてくれる?

悪いけどウチはお金ないからゆーて女にみんな払ってもらって!!!」

さぁ、オットよ、なんて答える???

いつもみたいに、女の影を指摘されたら、むきになって否定するか、

何を言ってるんだど、露骨に軽蔑の表情をみせるか、

女なんてもちろんいないよ、と下手にでて否定するか、

さぁ、なんて答えるのだ?

「わかった。」

…オットは、わかったと言った。

「今まで女に払った分も返してもらってや」

胸がドキドキするのを気持ち悪いくらい感じながら繰り返す、女ネタ。

確認のために、繰り返してみた。

「わかったよ。」

やはりわかった、とのこと。

これまで4回ほど、浮気をちらつかせたが、すごい勢いで怒鳴りながら

否定してきてたのがかえってあやしかったのだが、

今回は「わかった」と素直に了解しているではないですか。

「何に使ったのか、ちゃんと教えて」

トーンダウンしてやっと声を絞り出すと

「わかった、簡単だよ。ちゃんと帰ったら明細全部知らせるから」

「全部な」

「うん、ちゃんと知らせる」

切れた電話をながめながら、しばらく呆然と考えました。

女に家族のお金を使わないで忠告したら、

「わかった」と、返事をしたぞ。

どういうことだ?これって、認めてる?

いやいや、

これは、別に女の存在を認めたのではなく、勢いでわかったわかった、と返事をしたのではないか。

自分自身の心をそちらの可能性に導いてみると、意外にも浮気の可能性は私の中から消えたのです。

そして改めて、

あぁ、きっと一人家族から離れた生活できつくてもきついと言えない部分もあったのだろう。

美味しいものを、普段よりちょっと贅沢な食事をしたくなる日もあるし、つきあいもあったのかもしれない。

十分な金額、と私が勝手に思っていただけで、いろいろ苦しかったのかもしれない。

もうこのことは追及しないでおこう。

結婚以来ずっとまじめに仕事をして、家族を養ってきてくれたのだから。

夜にオットが帰宅して、書き出した明細を見せようとしても、

もういいよ、このことは、と

明るく伝えようじゃないか。

ものわかりのよい、器の大きい妻を演じようではないか。

そして家のなかの雰囲気をもっと明るく、もっと楽しくしていこう。

もちろん、オットは私のそんな決意を知るよしもないのですが、

それでもその夜も、その後も、

オットが使途不明のお金について自ら語ることは、なかったのです。

そして、私はその後、勝手引き出されたお金と同じくらいのお金を払って、

女に代償を払わせるための行動にでるのです。

This is サイコーにちょうどいい代償!

『マン・ダウン 戦士の約束』(アメリカ、2015年)
予告動画は以下。

「映画.com」の解説は以下。

アフガニスタンからの帰還兵が、廃墟と化した故郷で愛する家族を探し出すべく奔走する姿を描いた戦争ドラマ。妻子を故郷に残してアフガニスタンの戦場へ旅立ったアメリカ海兵隊員ガブリエル・ドラマーは、過酷な任務を終えてアメリカに帰還する。しかし、故郷の街はまるで異世界のように荒廃しており、住人たちの姿も消えていた。ガブリエルは一緒に帰還した友人デビンと共に、行方のわからなくなった妻子を探すが……。「トランスフォーマー」シリーズのシャイア・ラブーフが主演を務め、「スーサイド・スクワッド」のジェイ・コートニー、「オデッセイ」のケイト・マーラ、「裏切りのサーカス」のゲイリー・オールドマンが共演。「陰謀の代償 N.Y.コンフィデンシャル」のディート・モンティエル監督がメガホンをとった。

(以上、引用おわり。)
……

う~ん、最初からネタバレありなのですが、「廃墟と化した故郷」と予告動画でも上の解説でもありますし、映画のオープニングもそうなのですが、

観ていて、どうしてアメリカが廃墟なの?というのが、ずっと分からなくて、う~ん う~んと観ていたのですが、

荒廃した故郷は帰還兵の心象風景だったのかな。
映画の最後の字幕で

「イラクとアフガニスタンからの帰還兵の5人に1人がPTSD」とありました。

この映画の帰還兵も結局、民間人の母子を殺してしまって、心を病んでしまったのです。

まともな人ほど、そんなの耐えられないよなぁ、と思いながら観ていました。

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