踊る大サプライズ
不妊様にとって
最大の難関、
義実家親族の集まり、
お盆がやってきました。
鍼灸院の先生いわく
お盆やお正月を挟む時期は
不妊治療をしている人の妊娠率が
急激に落ちるそうです。
私も毎年苦痛でした。
何故なら、
義姉夫婦にも、
義弟夫婦にも、
子供がいるから。
そんな幸せそうな家族たちを見るのが辛い。
去年のお盆は
お墓詣りに向かう2家族が
子供を真ん中に挟んで歩く
その完璧に見える幸せな家族の様子に
なぜ自分たちだけがこの幸せを手に入れられないのか、
涙が出ました。
義姉夫婦は結婚して1年で子供が生まれたし、
義弟夫婦は付き合って1か月程で子供ができたことがわかり
大慌てでできちゃった結婚。
私はこんなに努力してもできない……。
比べたってしょうがないのに
この大きな落差に
何とも言えない深い溝を感じ
毎度辛い思いをしてきました。
今年のお正月は
親戚からの暴言()によるショックから
たった2か月で立ち直ることができず
風邪を引いたことにしてもらいお休みしました。
お休みしていても
行かなかったことに対して後ろめたさがあり、
その前後の日々は精神的に落ち着きませんでした。
今回お盆が近づくにつれ、
前回お休みしていることもあり、
今回は行かなければ、という気持ちがあり、
早く妊娠しなければまたお盆に行けないかもしれない、
という
強い焦りがありました。
だからこそ、前回の移植には
並々ならぬ期待と気合を胸に移植をしており、
夫に酷いことをされた()ショックが
いつも以上に大きかったんです。
その結果がダメだったため
絶望的な気持ちになっていたのですが、
心療内科を受診し()
ひふみんから
「(義両親や親戚のことで辛かったことを話し、)それは酷い!
義実感にはしばらく近づかないのが良いね。」
と言われたことにより
免罪符をもらえ、今回も私だけお休みすることにしていました。
免罪符をもらったとはいえ、
やはり後ろめたさが消えるわけではなく
薬が効いてきて少し元気になってきたこともあり、
やっぱり行ったほうが良いのではないか、
何度も休んだら義実家の人たちにもこの気持ちがばれて
これから気まずくなるんじゃないか、
と、そわそわ、そわそわしていました。
それでも、今行けそうな気がするのは、
薬のおかげもあるのだろうし、
今までこうして自分の気持ちと向き合わずに無理をしたために
ここまで心がまいってしまったのだろうから、と思い直し
大人しく自宅で夫の帰りを待つことにしました。
行く前に、夫がみんなで食べるケーキを取りに行かないといけないというので、
一緒にケーキだけ取りに行きました。
いつもお寿司や中華など、お店に予約してあるお料理を
それぞれが取りに行って義実家に集まるのですが、
デザートはいつもないので、おかしいなぁとは思ったのですが、
そのケーキ、なんと義母から私へのサプライズプレゼントでした。
今回も参加できないと知った義母が
私にプレゼントをと予約しておいてくれたもので、
夫から
「夜ご飯替わりに食べても良いし、
後で一緒に食べても良いし、好きにすれば良いからね。」
と言われました。
とても嬉しかったのですが、
後ろめたい気持ちでいたので
そのケーキを見ると
余計に悲しい気持ちになってしまいそうで
1人で食べることはできませんでした。
冷蔵庫の中に眠ったケーキ
夫が帰ってきてから
一緒に食べました。
食べるときもいつも以上の後ろめたさで泣きそうでしたが、
食べたら美味しくて
笑顔になれました。
美味しいものは人を幸せにしますね。
義母はとても優しい人なんです。
ただ、その優しさを
自分の物差しでしか人に与えられない人なので
()の記事で書いたように
ベクトルがズレてしまうと
うまく噛み合わず大変なことになってしまうのです。
でも、本来、とても優しい人なんですよね。
私に心の余裕があれば
ズレたベクトルのものでも
温かい気持ちで受け取ることができるのですが、
ここのところ辛いことが多く
義母の優しさも負担になることが多かったんです。
早く、
優しさを優しさのままに受け止められるよう
心の治療をしたいと
改めて思いました。
やっぱり、
今の状態は辛いです。
サプライズ ずっと使える、もっと役立つ。
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