喚起のコレクター大集合!安心の通販店舗など提供してます
会場の開場待ちの列に並ぶと、ぽりんちゃんはじっとしていられないので、母を残してあっちうろうろ、こっちうろうろ。
20分位すると、じいじばあばも来たので、会場の外に出て相手をして貰っていました。
そのうちに開場になり、母は一人で席取りへ。ビデオ撮影に適した場所と人数分の確保をしなければなりません。
旦那は私とぽりんちゃんの出発前ですら、布団に入って寝ていたので、今回、数にはいれません。
席を取ってやれやれと思っていても、その後、一向に家族は来ません。
じいじ・ばあば、きっき君、ぽりんちゃん、私、という5席も前方に取りながら、誰も来ないし、ちょっぴりバツが悪い状態です。
そのうちにようやくじいじが来たのですが、カメラをセッティングし始めて間もなく「これでは撮れないわ、近すぎるし。違うレンズ取って来ないと」と言い出しました。
ちょっと待て!このホールには既に今まで7回くらいは来ているぞ!小さいホールで距離が近いことなんて、わかりきっているはず!なんで違うレンズを持ってこないんだ?
そう思いましたが仕方ないし、車に取りに行くだけだから、突っ込まずに送り出します。
それにしてもばあばもきっき君も来ない。
あ!なんと旦那が来ました。しかし席の横まで来ると、また出ていきました。
次はじいじがレンズを持って再登場!カメラの設定を始めます。
でもまだぽりんちゃんが来ません。ロビーに探しに行って確保してくると、席に座らせます。
さて、開演3分前には、ばあばがきっき君を連れて入ってきますが、三脚をどけようとしていると、周りに迷惑と思ったのか、一言も言わずにまた出ていきました。
それこそ時間がないので、もう迎えに行けません。お姉さんの司会が出て来てしまいます。
なんなんだ、もう時間までに席について、落ち着いて開演を迎えるという普通のことが、そんなに難しいのか?
さて、演奏は一年生からです。進度は違いますが、同じ一年生の演奏こそきっき君に聞いてもらいたかったのですが、仕方ないです。
EFは曲も色々あって楽しいし、衣装もドレスだけじゃなくて、見ているだけでも楽しい。本当は大好きなのですが、今日はなかなか楽しめません。
そのうちにもうすぐぽりんちゃんの待機の時間なので、ロビーに出ます。
今日は家で練習してこなかったので、母も最終注意に同行します。
ロビーに出ると、旦那の膝できっき君が携帯でぷにぷにをして、横からぽりんちゃんが覗きました。
イラッ
旦那め!時間に間に合うように、子どもの行動を促すどころか、ハッキリいって妨害しています
とりあえずぽりんちゃんをゲームから剥がし、スローパートの強弱と、弾き込みを注意喚起すると送り出しました。
きっき君にも終わるように申し渡し、携帯を消して、席に連れていきます。
きっき「お姉ちゃんのいっこ前に来ればいいんでしょ?」と不満そうに言います。
私はばあばと旦那に告げます。「いつまでも幼稚園と違うでしょ!小学生なりの行動をさせなきゃいけない。甘やかし過ぎ!」
しかも旦那が本日暴露したのですが、「ホールとロビーでは飲食禁止」と放送が流れていたのに、ばあばは服で隠して、きっきにカプリコを食べさせ、あたりをチョコだらけにしていたそうです!
一応モラルがあると思っていたのですが、自己都合でねじ曲げまくりのようです
きっき君、席に着くとモゾモゾし始め、プログラムを頭に被ったりして、周りに迷惑をかけ始めました。
なんなんだ一体!やがてすぐに、理由はわかりました。
眠くて眠くて、モゾモゾして、ぽりんちゃんの出番の前には、すっかり爆睡していたのです。
昨晩、注意を受けても、こそこそとタブレットでYouTubeを見て夜更かししていたからです!
しかも今朝も早起きしてゲームしていました。
子どもって平日には起きられないのに、こういう遊びのためには、めちゃ早起きできますよね
さて、ぽりんちゃんの演奏の番です。
今回、初めて先生の付き添いなしで舞台に出て来たぽりんちゃん。舞台に出て来ると、一瞬戸惑ったように客席を見て、スリッパでも履いているように、足を引き摺ってくねくね歩いてきます。
椅子に座ると、珍しくしばらくかたまっているので、また緊張している様子です。
弾きはじめましたが、パッとしない。ハッキリいえば、気合が足りないのです。
目立つミスは一ヶ所。しかし強弱をつけるところが抜けてるし、地蔵のように固まっているし、下手ではないけど、イマイチとしかいいようがない。
精彩に欠けている
普段真剣に弾いている時に比べて、まったくダメ。強いはずのところは手がふにゃふにゃ。弱いところはスルー。
音楽の違いに気がつかないと自称するばあばですら、「あれは気が抜けていたねぇ」と、ぽりんちゃんのいないところで話したほど。
家からずっと苛立ちMAXだった私は、もちろん腹が立った。「なにやってんのあんたは」
叱ります。
ばあばは「調子の悪い時もあるよねぇ」と庇います。「ちゃんとやって準備をして、失敗したらミスって言うんだよ!今回の出来の悪さは当然の結果!自業自得って言うんです!」
ノリ的には姑に「お義母さんは黙っていて下さい!」とタンカきる嫁の勢いです(私の母ですが)。
しかも自分の出番が終わって席に着くと、ぽりんちゃんは居眠りを始めようとして、上を向いて、口を半開きにして、目を閉じました。
「お前、大概にせえよ」(柄が悪くてスミマセン)頬っぺたをキュッとつねって、目を覚まさせます。
練習やら本番やら、力を使いきったならともかく、ゲームやらタブレットやらで力を使いきって居眠りなんて許しません!
そんな訳で、怒り狂った母にぽりんちゃんはボロクソに叱られ、メソメソ泣いてばあばにしがみついて帰ったのでした。
ちなみに帰宅後には、じいじが「怒りすぎてはいかんよ。普通、ちょっと言えばわかるもんだ」と言ってきましたが、そんな言葉は火に油です。
じいじは我が家に同居していて、きっき君が2歳前の頃に、「泣き声が我慢ならん!酒を飲まんとやっていられん!酒の量が増えてアル中になるのは、子どものせいだ!」と言い捨てて出ていった人です。
世話になったことは事実なので、その事実は口にはしません。
でもね?
「普通は通じるでしょうよ!今まで普通に言ってきて、誉めて、おだてて、どうにかなったことがあるん?!そもそもうちの子が普通の時なんてなかったじゃないの!普通じゃないのに、一般論をしたからってどうにかなるの?!」
私の神経逆撫でです。
ばあばは「これであかん
なら、ヤマハは辞めさせて、自分で通える所にある公文に行かせたら?勉強は嫌いじゃないんだし」と言い出しました。
そう、ぽりんちゃんは勉強が嫌いではありません。しかし、つい先日の家庭訪問で担任は言いました。
(ここから脱線します)
「僕は去年、職員室にいる機会が多かったので、ぽりんちゃんと一緒に結構過ごしました」「今年、担任になってぽりんちゃんがどうして居辛いのか、得意なことと不得意なことを観察して見ました」「苦手な教科は、国語、算数、社会、理科、体育、音楽、外国語ですね」
このビックリ発言を受けて、母は思わず聞いてしまいました。「他に何か教科ありましたか?」っていうか、音楽苦手ってどうよ
「総合学習の調べることとかは好きですよ」
もうこの時点で、この担任ダメだ。と見切りをつけてしまいました。
ぽりんちゃんには読解力がちゃんとあるし(ドリルやテストも大丈夫)、漢字も問題ありません。算数の問題も普通程度には問題ないし、ゲームや歴史漫画のお陰で日本史にも、日本地図にも興味がある。
生き物や植物、雲の観察や、図鑑で調べることも好きです。体育はちょっと苦手だけど、私の子ども時代よりマシ。
苦手なのは、集団生活や発言、時間内に仕上げたり、右から左に一つずつ書き写すこと。
何が観察した、ですか!全く見えていない!
話は戻ります。「ぽりんちゃんはエレクトーンを弾くのも、曲を好き勝手に作るのも、耳コピも大好きだけど?」「公文だって毎日の宿題があるよ。積み重ねが出来なくて苦労しているのに、どうにかなるの?」
ばあばは私を最初、強引に公文に放り込んでいた癖に、娘に基本的な興味がなかったので、そんなことも知らないのです。
お陰で数学の成績は回復し、公文の教材もSだかUだかまでやりましたので、感謝はありますが。
しかも家族の共通認識「危なっかしくて、ぽりんちゃんは一人歩きをさせられない」を都合よく忘れたようです。ばあば本人が、先々週位に話していたんですけど。
「とにかく、親の恐怖政治はよくない」じいじが言います。ここも私はぐっと我慢。
昭和世代の私は、基本的に仕事で父親不在の中で育ちました。
父との関わりがあるときは、大抵は怒られる時。何かやらかすと、叩かれ、殴られ、ガラスの灰皿やビール瓶が投げつけられ、首根っこ捕まれて裸足で外に放り出されてきました。
母はパートと家事で忙しく、興味があるのは長男だけ。
娘とは、食事や生活必需品を与えて、自分がお金や夫への愚痴をこぼす時に便利な存在でした。
わかっているんです。私が子どもに寛大になれないのは、自分の親子関係が上手くいっていなかったことも一因。
もう何だか、イヤな気持ちが底から湧き出してきて、やりきれないばかりのEFの予選日でした。