人生に必要な知恵は全てゴロウデラックスで学んだ
【ゴロウデラックス】 唯一無二の読書バラエティ番組
⇒ TBSテレビ 木曜日深夜0時58分から!
様々なジャンルの作家がゲスト出演・一冊の本を紹介するトーク番組
稲垣吾郎さんとTBSアナウンサー外山惠利さんがMC
手作りの消しゴムハンコは山田親太朗さん
2016年5月19日放送で紹介された本
【羊と鋼の森】 作家:宮下奈都さん
ゆるされている。世界と調和している。
それがどんなに素晴らしいことか。
言葉で伝えきれないなら、音で表せるようになればいい…
『明るく静かに澄んで懐かしい。甘えているようで、
きびしく深いものを湛えている。
夢のように美しいが現実のように確かな音』
の、境地を目指して
『才能がなくても生きていける。だけど、どこかで信じている
1万時間を超えて見えなかった何かが
2万時間をかければ見えるかもしれない。
早く見えることよりも、高く大きく見えることの方が大事なんじゃないか』
と、この道で生きていくことを探り求め続けていく
一人の少年がピアノの調律に魅せられ、調律師を目指し生きる
出会いと成長
ピアノを奏でるように丹念に描かれた作品でした
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この本を購入したのは去年でした
その時は3分の1ぐらいまで読んで一旦挫折してしまいました
自分の中で、もっとセンセーショナルな物語なのでは…
と、想像して購入していたので、思ったよりも強烈さを感じず
特に、冒頭の調律との出会いがサラッと描かれているように感じました
物語のツカミが淡泊に感じて自分のなかでシックリこなかったのです
しかし、約1年後に改めて読んでみると…
冒頭の出会いから成長過程が色鮮やかに頭の中を駆け巡り
緩やかなピアノの音色に魅了されるように、夢中になっていきました
もがき、悩み、迷い、そして自分なりに見いだしていく
その過程が丹念に描かれていました
景色の描写も美しく、とても共感できる部分がありました
本を読むって、なかなか面白いことですね
その時の自分のメンタルや本を読むことへの習慣があるかないか
それで受け入れられる時と、そうでないときもあるのかな?
あれから数冊の本を読んだことで自分のなかに読書脳ができて
読む事への心のゆとり、許容が広がったのだと思う
この先どうなるのだろう
ピアニストを目指す少女、調律師として生きていく覚悟を深めた青年
さぁ…物語はこれから!
様々な人々のスタートラインまでの物語だったような気がします
ゆるやかで優しく しなやかに
読んで良かったな、と思いましたし、本を読む奥深さを実感しました
なんと、映画化⇒ されるそうです
映画が公開されたら見てみたいなと思いました