究極の根気

悩んでないで根気の激安をチェック

カナダのオンタリオ州在住者が遭遇した出来事や文化の違いを綴っています。★ブログの背景、プロフィールはこちら：以後、お見知りおきを…
ブログ記事は実際の出来事をもとに誇張や脚色を加えたフィクションです。とっぷり、ガッツリ、実在の企業名が出ている事もありますが、あくまで実在する人物や団体とは関係ありません。トロント在住者の方から、「イベントなどのオススメがあったら教えてください」とリクエストがあったので、たまにトロントのイベントなども紹介していこうと思うのですが、なにせラストミニッツ（ギリギリ）な人間なので、紹介する頃にはイベント終わっているという。この久保田一竹氏の着物展はテキスタイルミュージアムで5月13日までです！（←やっぱりギリギリ）https://www.textilemuseum.ca/home彼の41枚の着物が揃うことは稀らしいので、トロント在住の方はぜひ、この機会に！本当は絵的に繋がっている着物も美術館が狭いため（コンドミニアムの一角）、ブツ切りになっていたりするのがちょっと残念でしたが、受付の人が「スペースも照明も天井の高さも、日本のようにベストなコンディションではないのだけど、この美術館でこの展示を出来たのは誇り！」と仰ってました。日本には久保田一竹美術館があり、富士山が見える、まさに作品をもっとも調和させて見ることができる場所なのだそうです。これはいつか行ってみたい！ → 久保田一竹美術館のホームページ染色、絞り、刺繍などどれをとっても、細部とかが気が遠くなるくらい細かくて、完成までが果てしない遠い道で、ものすごく繊細で根気のいる作業で作品の作業過程とかがもう途方もないのです。即物的に作るデジタルの世界とは真逆で、自分の生き方を問われている気がしました。着物なのに絵画！この立体感、伝わりますでしょうか？肉眼で見るとさらに目眩がするほどの衝撃です。水墨画のようなタッチですが、細部の完成度が卒倒ものです。壮大な富士山。藤の花のように見えます。藤と富士がかかっている…ッ！？燃えるような富士山。近づいて細部を見ると本当に怖いです。もう神業としかいいようがないこの構成。絵巻どころの話じゃありません。これも細部がすごいのです。宇宙の波動というか、森羅万象のもののつながりとかそういうものを感じずにはいられません。実物みると、ぶわっときます。久保田一竹氏がシベリア抑留時にシベリアでみた日没が基になっているそうです。構図とかデザイン自体も素晴らしいのに、近くに寄ると全然違う表情が見えてきてその繊細さと驚異的な緻密な計算にただただ驚きます。シルクの美しさ、絞り、刺繍、染色、そして裁断されても絵としてつながっていることに心臓ばくばくです。当たり前ですが、着物ですので着用された時に本領発揮されるようです。現在は、残念ながらカタログでしか確認できませんが。久保田一竹氏の着物は実際に能などで使われています。ご本人が創作能に関わってらしたので、1995年には創作能［辻が花の舞］、2000年には［一竹能・水姫神話］。2001年には［一竹能・三番叟神歌］、［舞衣夢2001］が公演されています。見たかった！着物は本当に素晴らしかったです。魂を削って創作するという気迫のようなものを感じます。皆様も機会があればぜひ！自分の生き方を考えさせられる展示でした。ランキングに参加しています。下のリンクを押して頂けると更新の励みになります。→ 人気ブログランキングへ
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