あなたの探している初耳学のすべてがここにある
消臭の極意!
「空気の流れをコントロールする!」
お食事済んでからご覧ください!
公衆トイレはどうしても悪臭が気になります。
いろんな人が用を足し、こまめにお掃除できないのが原因の一つです。
体内に取り入れた窒素化合物は、タンパク質などの栄養素に変換され、体を作ったりエネルギー源やバランスを整えるために使用されます。
使用後はアンモニアとなりますが、アンモニアは人体に有毒。
そこで「尿素(ウレア)」という無毒な物質に変換してから体外に排出します。(「尿素回路」または「オルニチン回路」と呼ばれます)
尿には尿素が含まれています。
飛散した尿は、水分と反応して分解しアンモニアが発生します。
CO(NH2)2+H2O→2NH3 ↑+CO2↑
公衆トイレの臭いが強いのは、これが一つの原因!
ところが!
新幹線や特急列車を始め、最近の新しい設備のトイレは、ほとんど臭わなくなりました。
これは東海道・山陽新幹線のトイレ。
よ~く観察してください。
右奥の床付近に小さな穴があるのがお分かり頂けるでしょうか?(赤マル付けたところ)
実は、ココ、排気口なんです。
感じられないくらい緩やかな気流でトイレ内の空気を吸い込み、車内の空気を取り入れて入れ替えているんです。
アンモニアガスは空気より軽い。
アンモニアの比重は0.59、空気(窒素と酸素の4:1の混合物と考えると)の比重は1.00です。
故に、何もしないと発生したアンモニアは上へ上へと上がってきて、鼻から吸い込み「臭い」と感じる。
上から下へ空気の流れを作ることによって、アンモニア分子は人の鼻の位置にまで達するのを避けられる。
下から空気を吸い取るすることによって、私たちはいつもきれいな(臭わない)外から取り入れた空気を吸っていることになります。
勇気ある人は、しゃがんで、床付近に鼻を近づけてみてください。少しアンモニア臭を感じるかもしれませんよ。
消臭剤を使用しているわけでもない。
アロマや他の香りでごまかしているわけでもない。
臭いの元を減らしているのです。
消臭の第一歩は、「臭いの源を減らすこと」!
臭いが気になる場所は、まず換気!!
空気の流れを作ってみましょう。
このお話はTV(林修先生の初耳学?)でも取り上げられていましたね。