お宝！初耳学

2017年5月14日（日）放送

5月14日の林先生が驚く初耳学では、ダイエット新事実としてAmazonの食、栄養部門売上げ1位の「太らない間食」という本に基づき、これまでほぼ100％の人が信じていたというダイエットに関する新事実が紹介されました。

テレビでは言いづらい事実！

植物油「コレステロールゼロ」は当たり前

健康に良さそう、太りにくそうという印象を受ける「コレステロール0」という宣伝文句ですが、そもそも植物性の油はコレステロールがゼロなのです。

コレステロールが含まれているのはバターやラードなど動物性の油で、植物性の油にコレステロール0は当たり前のことなのです。

さらに、コレステロールの多い食品を摂り過ぎるのは体に良くないと言われてきましたが、コレステロールの8割は体内で作られるため、食事から吸収されるのは全体の約2割程度なのです。

卵やいくらなどコレステロールの多い食品を食べ過ぎてその割合が3割に増えたとしても、その分体内で作る量を減らしバランスを取るのです。

そのため、健康な人がコレステロールの多い食品を摂ったとしても問題はないと言われています。

野菜ジュース「レタスの食物繊維○個分」に注意！

野菜ジュースやサプリメントなどに、よくレタス何個分という宣伝文句があり、レタスは食物繊維が豊富な野菜の代表格というイメージがありますが、実はレタスの食物繊維は野菜の中でも極めて少ないのです！

野菜の食物繊維含有量ランキングから見ても・・・

（100gあたり）

1位　とうがらし　46.4

2位　かんぴょう（乾）　30.1

3位　切り干し大根（乾）　20.7

4位　エシャロット　11.4

5位　しその実　8.9

6位　しそ　7.3

7位　パセリ　6.8

8位　ゴボウ　6.1

9位　ゆりね　6.0

10位　モロヘイヤ 5.9

などと比較しても、レタスは1.1gと、世界一栄養のない野菜と言われるきゅうりと同じ量なのです。

とうがらしが1位なのもとても意外でしたが・・・

「太らない間食」からわかる3つの真実

◎ササミばかり食べると太りやすい体質に！

臨床栄養実践協会理事長　足立香代子さんによると・・・

肥満の原因は糖質と脂質の摂り過ぎです。

ダイエットのためにとササミばかり食べている人がいますが、糖質と脂質が代謝されるためにはビタミンB1やB2が必要で、ササミにはビタミンB1、B2が非常に少ないのです。

ササミばかり食べていると、ビタミンB群が不足し糖質や脂質が代謝されない太りやすい体質に変わってしまうのです。

◎糖質制限はリバウンドしやすい！

炭水化物や甘いものを抜く糖質制限ダイエットは短期間でダイエット効果を得られるものですが、2人に1人がリバウンドしてしまっているのというのも事実なのです。

糖質は脳にとってとても大事なもので、糖質の極端な制限は脳が糖質を欲してしまうようになるので結果的に長続きしなくなってしまうということです。

◎空腹時の運動は痩せにくい！

ジムに通う人に聞くと、ほぼ100％の人が空腹時に運動していると答えました。

体内の脂肪を効率よく燃やすには空腹で運動するというのが定説でしたが、それが大間違いだったのです。

空腹時に運動すると、肝臓が糖を作り出す「糖新生」という現象が起こり血糖値が上昇してしまいます。

血糖値が上がるとそれを下げようとインスリンが出てしまいます。

インスリンは通称「太らせるホルモン」と言われ、余った糖分を脂肪として体内に溜め込む特徴があります。

空腹時に運動すると運動中に血糖値が上昇し、さらに運動後の食事でも血糖値が上昇する為インスリンの分泌量が増加し太りやすくなるのです。

空腹で運動すると脂肪を燃焼し痩せやすいという定説がありますが、空腹時に運動しインスリンが増える方がダイエットにはよくない、ということでした。

運動前に、ナッツなど200キロカロリー程度の間食を摂ると血糖値の上昇が抑えられ痩せやすくなる、ということです。